「SNSの広告で流れてくる『借金減額診断』は怪しくないの?」 「国が認めた借金減額って、具体的にどういう仕組み?」
借金が膨らみ、返済のために借金を繰り返す「自転車操業」の状態になると、誰しもが一度は「借金を減らしたい」と願うものです。ネットで見かける「借金減額」という言葉の正体は、決して怪しい魔法ではなく、法律に基づいた「債務整理」という手続きです。
この記事では、借金減額の具体的な4つの方法と、それぞれのメリット・デメリット、そして気になる費用について詳しく解説します。
1. 「借金減額」の正体は、国が認めた「債務整理」
ネット広告などで見かける「借金救済措置」や「減額制度」のほとんどは、「債務整理(さいむせいり)」のことを指しています。
債務整理は、借金に苦しむ人を経済的に再生させるために、国が法律(利息制限法や破産法など)で認めた正当な権利です。決して「特別な裏技」ではなく、弁護士や司法書士を通じて手続きを行うことで、法的に借金を減らすことができます。
2. 借金を減額する具体的な3つの方法
借金を減らす仕組みには、大きく分けて「利息をカットする」「元本を大幅に減らす」「すべてゼロにする」の3段階があります。
① 任意整理(利息をカットして支払いを楽にする)
もっとも利用者が多い方法です。弁護士がカード会社と直接交渉し、「将来支払うはずだった利息」を0%にし、元本だけを3〜5年で分割返済できるようにします。
- 減額効果: 利息がなくなるため、払った分だけ着実に元本が減るようになります。
- メリット: 家族や職場にバレにくく、財産(家や車)を残しやすい。
② 個人再生(元本を5分の1程度に大幅カット)
裁判所を通じて、借金の元本そのものを大幅に(一般的に5分の1程度に)減額してもらう手続きです。減らしてもらった残りの借金を3年かけて返済します。
- 減額効果: 500万円の借金が100万円まで減るなど、効果が非常に大きい。
- メリット: 「住宅ローン条項」を利用すれば、マイホームを手放さずに済みます。
③ 自己破産(すべての借金をゼロにする)
裁判所に「支払い能力がない」と認められることで、すべての借金の返済義務を免除してもらう手続きです。
- 減額効果: 借金が完全にゼロになります。
- メリット: どんなに多額の借金があっても、即座に再スタートを切れます。
3. 「借金減額シミュレーター」は怪しい?利用時の注意点
ネット広告でよく見る「3つの質問に答えるだけ」といった減額診断は、多くの場合、弁護士事務所や司法書士事務所が提供している集客ツールです。
- 仕組み: 入力した内容をもとに、専門家が「任意整理や自己破産が可能か」を判断し、電話やメールで回答してくれるものです。
- 注意点: 診断自体は無料でも、その後の手続きには費用が発生します。また、電話番号を入力すると、事務所から相談の連絡が来るようになります。
これらは決して詐欺ではありませんが、「診断しただけで借金が勝手に減る」わけではないことを理解しておきましょう。
4. 借金減額のメリットと必ず知っておくべきリスク
メリット
- 毎月の返済額が減る: 生活に余裕が生まれます。
- 督促が止まる: 専門家に依頼したその日から、業者からの取り立てがストップします。
- 完済のゴールが見える: 「いつ終わるかわからない」という精神的苦痛から解放されます。
リスク(デメリット)
- ブラックリストに載る: 約5〜10年間、クレジットカード作成やローンが組めなくなります。
- 全ての借金が減るわけではない: 税金、国民健康保険料、養育費、罰金などは、債務整理をしても減額・免除されません。
5. 借金減額にかかる費用は?
借金を減らすための手続きには、専門家への報酬(債務 整理 費用)がかかります。
- 任意整理: 1社あたり4万〜10万円程度
- 自己破産・個人再生: 総額30万〜80万円程度
「お金がないから困っているのに、費用なんて払えない」と思うかもしれませんが、多くの事務所は「分割払い」や「後払い」に対応しています。また、借金が減る額や利息カットの総額を考えれば、費用を払ってでも依頼したほうがトータルで安くなるケースがほとんどです。
6. まとめ:借金問題を解決するための第一歩
「借金 減額」は、決して恥ずかしいことでも、人生の終わりでもありません。むしろ、これ以上事態が悪化(差し押さえや夜逃げ、精神的な病など)するのを防ぐための「再出発のボタン」です。
もし今、あなたが以下のような状況なら、早急に専門家への相談をおすすめします。
- 返済のために別の業者から借りている
- 利息ばかり払っていて、元本が1年も減っていない
- 督促状が届いていて、封筒を開けるのが怖い
まずは無料のシミュレーションや相談を利用して、「自分の借金がどれくらい減るのか」という事実を知ることから始めてみましょう。
