💐「うちはお金がないから揉めない」は最大の勘違い!遺産が少ない家庭ほど「争族」になる3つの理由

「遺産相続のトラブルなんて、ドラマの中の話でしょ?」 「うちは資産家じゃないし、兄弟の仲も良いから揉めるわけがない」

親の相続について、こんな風に安心しきっていませんか? 実は、その「うちはお金持ちじゃないから大丈夫」という油断こそが、取り返しのつかない親族トラブルを引き起こす最大の原因なのです。

この記事では、一般家庭にこそ潜む「争族(そうぞく=争う相続)」のリアルな実態と、遺産が少ない家庭ほど大揉めしてしまう3つの恐ろしい理由を解説します。


1. 【衝撃の事実】相続トラブルの75%は「普通の家庭」で起きている

「遺産トラブル=お金持ち」というイメージは、データによって完全に否定されています。

最高裁判所が発表している「司法統計(令和4年度)」によると、家庭裁判所に持ち込まれた遺産分割事件のうち、約75%が「遺産総額5,000万円以下」のケースです。さらに驚くべきことに、そのうちの約33%は「遺産総額1,000万円以下」の家庭で起きています。

つまり、何億円も遺産がある富裕層ではなく、「実家と少しの預貯金しかない普通の家庭」こそが、泥沼の裁判沙汰に発展しているのが現実なのです。


2. なぜ遺産が少ないほど揉めるのか?3つの理由

では、なぜ「分けるお金が少ない」家庭ほど、兄弟間で激しい対立が起きてしまうのでしょうか。それには明確な理由があります。

理由①:「実家」という分割できない財産しかないから

遺産が「現金1,000万円」だけであれば、兄弟2人で500万円ずつ綺麗に分けることができます。しかし、一般家庭の遺産の大部分は「親が住んでいた実家(不動産)」です。

  • 「俺は実家に住み続けたいから、家をもらう」
  • 「それなら、家の価値の半分(現金)を私に払ってよ!」
  • 「そんな現金、手元にあるわけないだろう!」

このように、不動産は物理的に半分に割ることができず、代わりの現金(代償金)を用意する余裕もないため、話し合いが完全に平行線をたどってしまいます。

理由②:「過去の感情」と「介護の苦労」が爆発するから

遺産が少ない家庭の相続では、お金そのものよりも「過去の不公平感」が争いの火種になります。

  • 「兄さんは私立大学まで行かせてもらって、頭金も出してもらった(特別受益)」
  • 「私はずっと実家に残って、文句も言わずに親の介護をしていた(寄与分)」

親が亡くなった悲しみや疲れの中で、「これだけ苦労したのだから、少しでも報われたい」「あいつばかり得をするのは許せない」という長年の鬱憤が爆発します。相続トラブルの本質は、お金の計算ではなく「感情の清算」なのです。

理由③:「うちに限って」と油断し、何の準備もしていないから

資産家の場合、税理士や弁護士がついており、生前から「遺言書」を作成したり、節税対策をしたりと準備を徹底しています。

一方で、一般家庭は「揉めるはずがない」と思い込んでいるため、遺言書が用意されているケースがほとんどありません。 遺言書という明確な「親の意思」がないため、法律上の権利(法定相続分)だけを盾に、兄弟がそれぞれの主張をぶつけ合うしかない無防備な状態に置かれてしまうのです。


3. 「争族」を防ぐために今すぐできるたった一つのこと

仲の良かった兄弟が、親の死をきっかけに一生口をきかなくなる。それが「争族」の最も悲しい結末です。

遺産が少ないからこそ、1円単位でのシビアな話し合いになり、感情がもつれやすくなります。「うちは大丈夫」という根拠のない自信は今すぐ捨てましょう。

親が元気なうちに兄弟で「実家をどうするか」を軽くでも話し合っておくこと。そして何より、親に「遺言書(できれば法的な効力の強い公正証書遺言)」を書いてもらうことが、残された家族の絆を守る最強の盾となります。

「遺言書なんて大げさな…」と思うかもしれませんが、家族への「最後の思いやり」として、まずは専門家の無料相談などを利用して正しい知識をつけておくことをおすすめします。