💐【パニック注意】親が亡くなったら銀行口座が凍結!?葬儀代が引き出せない恐怖と解除の裏ワザ

「親が亡くなった。お葬式代や入院費の精算で現金が必要だから、とりあえず親の銀行口座からお金を引き出しておこう」

もしあなたが今、親のキャッシュカードと暗証番号を頼りにATMへ向かおうとしているなら、少しだけ立ち止まってください。いざATMにお金をおろしに行っても、「このカードはお取り扱いできません」という非情なエラー画面が表示され、1円も引き出せない可能性が高いからです。

この記事では、親が亡くなった直後に遺族を襲う「預金口座の凍結」という恐ろしい現実と、当面の資金を確保するための救済措置について分かりやすく解説します。


1. なぜ?ある日突然「親の預金が引き出せない」理由

人が亡くなると、その人が名義人となっている銀行口座は「凍結」されます。 口座が凍結されると、以下のことが一切できなくなります。

  • ATMや窓口での現金の引き出し
  • 他の口座への振り込み
  • 公共料金やクレジットカードなどの自動引き落とし

なぜ銀行はこんな不便なことをするのでしょうか?それは意地悪をしているわけではなく、「他の相続人の権利を守るため」です。

預貯金は、亡くなった瞬間に「個人のもの」から「相続人全員の共有財産(遺産)」に変わります。もし凍結しなければ、暗証番号を知っている同居の家族が勝手に全額を引き出してしまい、「私のもらえるはずの遺産が盗まれた!」と親族間で大トラブル(争族)になる危険性があるためです。

【よくある勘違い】銀行はどうやって死亡の事実を知るの?

「役所に死亡届を出したら、自動的に銀行に連絡がいくんでしょ?」と思っている人が多いですが、これは間違いです。役所から銀行へ通知がいくことはありません。 多くの場合、「家族が銀行の窓口でうっかり『父が亡くなりまして…』と口走ってしまった瞬間」に、その場で即座に口座が凍結されます。また、地元の新聞の「おくやみ欄」を見て銀行側が凍結の手続きをとることもあります。


2. 葬儀代が払えない!遺族を襲う「口座凍結」のリアルな恐怖

一般的なお葬式には、平均して100万円〜200万円ほどの費用がかかると言われています。さらに、亡くなる直前の入院費用の清算やお布施など、信じられないほどの現金が飛んでいきます。

「親の貯金で払えばいい」と安心しきっていた遺族は、ここでパニックに陥ります。

親の口座が凍結されれば、何百万円、何千万円の残高があろうと、ただの「引き出せない数字」になってしまうのです。結果的に、残された子どもたちが自分の貯金を切り崩したり、最悪の場合はカードローンで借金をして葬儀代を立て替えたりするハメになります。


3. 口座凍結の「解除」には果てしない手間と時間がかかる

「凍結されたなら、私が実の娘だと証明して解除してもらえばいいじゃない」と思うかもしれません。しかし、口座凍結の解除(払い戻し手続き)は、想像を絶するほど面倒です。

窓口に行ってすぐにお金を出してもらえるわけではありません。解除するためには、次のような書類の山を銀行に提出する必要があります。

  • 亡くなった方の「生まれてから亡くなるまで」の連続した戸籍謄本すべて
  • 相続人「全員」の戸籍謄本と印鑑証明書
  • 誰がその預金を相続するかを決めた「遺産分割協議書」(相続人全員の実印が必要)

本籍地が遠方だったり、転籍を繰り返していたりすると、戸籍を集めるだけで1ヶ月以上かかることもザラです。さらに、疎遠な親戚が相続人に含まれていれば、実印をもらうための話し合いで数ヶ月〜年単位の時間がかかってしまいます。


4. 【救済措置】当面の現金を引き出せる「仮払い制度」とは?

「お葬式の支払い期限が迫っているのに、戸籍集めなんて間に合わない!」 そんな遺族の悲鳴を受けて、2019年に民法が改正され、「預貯金の仮払い制度」がスタートしました。

これは、遺産分割協議(誰がいくらもらうかの話し合い)が終わる前でも、当面の葬儀代や生活費として「一定の金額までなら、単独で引き出してもいいですよ」という便利な制度です。

引き出せる上限額は、以下の計算式で決まります。 【 死亡時の預金残高 × 1/3 × 手続きをする人の法定相続分 】 (※ただし、1つの金融機関につき上限150万円まで)

たとえば、親の口座に600万円あり、子ども2人が相続人の場合。 あなたが単独で引き出せるのは「600万円 × 1/3 × 1/2(あなたの相続割合)= 100万円」となります。

【注意点】 仮払い制度を利用する場合でも、亡くなった方の戸籍謄本や、自分が相続人であることを証明する書類は最低限必要です。「今日行って今日すぐにもらえる」わけではなく、書類提出から1〜2週間程度はかかるため、早めに動くことが肝心です。


5. まとめ:親の預金トラブルは「事前の準備」と「プロへの相談」で回避

親の口座凍結は、大切な家族を亡くした直後の遺族にとって、精神的にも金銭的にも大きなダメージを与えます。

「葬儀代は親の口座から出せばいい」という常識は、今すぐ捨ててください。親が元気なうちに、「万が一のとき、すぐ動かせる現金(葬儀代程度)を手元に置いておく」か、「受取人がすぐに現金化できる生命保険」を準備しておくのが一番の対策です。

もしすでに口座が凍結されてしまい、「戸籍集めなんて難しくて自分にはできない」「兄弟が遠方にいて書類にハンコをもらうのが大変だ」と途方に暮れている場合は、一人で抱え込まず、司法書士や行政書士などの相続手続きの専門家に相談しましょう。面倒な戸籍収集から金融機関での解除手続きまで、すべて代行してもらうことが可能です。